LDのお子さんとの接し方・勉強方法


熱心に教育に力を入れているし、子どもも一生懸命勉強している。

それなのにテストでは平均以下の成績を取ってしまう・・・。

このような子どもたちはLDと呼ばれる困難を抱えている場合があります。



LDとは


LD ( learning disabilities ) = 学習障害


LDとは、知的発達の遅れがないにも関わらず、
「聞く・話す・読む・書く・計算・推論」の習得や使用を著しく困難にしている状態を指します。


勉強以外の日常生活においても、コミュニケーションや空間認知ができないなど、
いくつかの困難を抱えている場合がほとんどです。


気をつけたいこと


LDとはひとつの症状を表すものではなく、その子によって抱えている困難は違います。
ですから、一人一人の子どもに合わせて対応していくことが何よりも重要になってきます。


まずは医療機関において能力診断を受けること。
その上で個性に合わせた学習計画を立てていく必要です。


気をつけたいのは接し方や教え方
今までのやり方や他の子に通用する教え方では、どうしてもうまくいきません。


例えば、勉強を教える時「どうして何度教えてもわからないの?」と子どものせいにしてしまったり、
「ずっと繰り返せば出来るようになるよ!」といった声かけはマイナスにしかなりません。


成果がでないのをLDのせいにしたり、子どものせいにするのではなく、
アプローチの仕方を変えていくのが大切。


また分からない所を教えるだけではなく、
子ども自身の学習能力そのものの成長を促す指導が成績アップの秘訣になります。


「聞く」のが苦手な場合

情報入力・情報処理を困難にする子は、話を聞くのを苦手とします。
例えば、以下のような特徴があります。

  • 聞き間違いが多い
  • 聞いたことをすぐ忘れる
  • 個別に話をすると伝わるが、集団の中では説明を聞きとれない
  • 文章として言葉を聞き取れない
  • 指示されたことが理解できない

具体的な接し方・指導方法については、下に紹介します。

  • 顔を見て話したり、手をおくなどなどして、注意を話し手に引きつける
  • 耳以外で情報を入れる工夫をする(視覚等)
  • 忘れないためにメモを取る癖づけ


「話す」のが苦手な場合

考えをまとめるのが困難な子は、自分の考えをうまく言葉にすることができません。
いくつか特徴を紹介します。

  • 勢いで話してしまい、すぐ言葉に詰まってしまう
  • 筋道を立てて話せず相手にわかりずらい印象を与えてしまう
  • 言葉が二転・三転し、途中で内容が変わったりするなど

具体的な接し方・指導方法は以下の通り

  • 話しを遮るのはNG、話を聞きながら5W1Hをフォローしていく
  • 話しやすい話題提供
  • 子どもの話の中で不十分な点を補い、ひとつひとつ確認していく


「読む」のが苦手な場合

文章を読むのが苦手な子は、とばし読みが多かったり、
声に出して読ませると、書いてある文章と違うふうに読んでいたりします。
これらはせっかちだからではなく、もともと情報処理に問題があるために起きていると思われます。


具体的な接し方・指導方法

  • 文章を指でなぞりながら読んでいく癖をつける
  • 1行ごとに読めるよう、他の文章を隠しながら読むようにする
  • 語句や内容をその子のペースに合わせて教えていく


「書く」のが苦手な場合

原因として、情報出力に加えて「位置関係の把握」を苦手にしている場合が多く、以下のような特徴があります。

  • そのまま写し書きがでない
  • 筆順を覚えることができない
  • 決められた範囲内に文字を書くことができない

具体的な接し方・指導方法

  • なぞり書きの練習
  • 書く言葉を口に出しながら書くようにする
  • 漢字の書き取りを苦手にする場合、へんやつくりを意識させる


「計算する」のが苦手な場合

LDかそうでないかの判別が難しいですが、
LDにより計算を苦手にしているお子さんは以下のような特徴があります。

  • 文章の理解ができていない
  • 単純計算でかなり時間がかかっている
  • 図形を描くことができない
  • 数量の単位が理解できない

具体的な接し方・指導方法

  • 解く問題は少なくし、一個の問題を丁寧に解くようにする
  • 具体的な物を使い、子どもがイメージしやすいよう話す
  • 何をすればいいのか、道筋まではフォローする


「推論する」のが苦手な場合

推論を苦手にしているお子さんは、以下のような特徴が表れます

  • 決まった文章しか書けない・話せない
  • 飛躍した論理で行動する
  • 質問に対し、ふさわしい返事ができない
  • 自分で計画の変更等ができない

具体的な接し方・指導方法

  • 話を遮るのはNGしっかり最後まで聞き、こちらが整理をしながら確認する
  • 文章のひな形を提示し、それに合わせて話をしてもらう
    (内容の整理を子どもに促す)