急激な円高、海外留学に追い風か

~留学希望者に円高をPR?~

最近のニュースでとりあげられない日はない「円高ドル安」。この問題に関して「海外への留学離れを食い止めるきっかけになってくれれば…」と、留学を支援する人たちからはそんな声が出ています。

留学先を紹介する「ECC海外留学センター」(大阪)は「円高の今が断然お得!」と題した広告を出し、留学希望者らにアピールしています。円高を理由にした留学の問い合わせも寄せられているとそうです。

ネクシスジャパン(大阪)でも「1ドルが80円台前半になったときにも問い合わせが増えました。円高を魅力にPRしていきたい」と期待しています。

日米両政府出資の教育交流機関「日米教育委員会」(東京)によると、米国の公立4年制大学の年間留学費用は約3万ドル。平成19年当時の1ドル120円超に比べ、70円台に突入した現時点で留学すれば、日本円で約120万円も安くなります。

リクルート(東京)が今春に大学へ進学する高校生を対象に実施したアンケートでは、「留学したいと思わない理由」の1位は、「費用が高いから」で47・9%でした。リクルートカレッジマネジメントの小林浩編集長は「費用負担が軽くなれば学生の留学志向を後押しする」とみています。

一方、海外研修のコーディネートなどを手がける「スパイスアップ・ジャパン」(東京)の豊田圭一社長は、「学生なら就職活動への影響、社会人には企業を辞めるリスクがある。不況が長引く社会的背景から、円高だけが留学の動機付けになるとは考えにくい」と、留学離れの原因の複雑さを指摘しています。

この円高を機に、東海地方でも海外留学を推進する学校が増えていくかもしれません。