中学教科書採択で「最も適したものを」

~岐阜県議会が決議~

岐阜県議会は7日、今夏に選ぶ中学教科書について「最も適したものを採択するよう求める」決議を、賛成多数で可決しました。2006年の改正で教育基本法に盛り込まれた「伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛する」ことを周知徹底するのが目的だと説明しています。

大須賀志津香県議(共産)は反対討論で「適切な教科書とは『新しい歴史教科書をつくる会』のものなどを指していると類推できます。過去の歴史的事実を自虐史観と言って、戦争の正当化につながる考え方には賛成できない」と批判しました。

岐阜県では6地区ごとに教科書を採択しており、各教科で同じ社の教科書が選ばれています。山本勝敏県議(自民クラブ)は賛成の立場から「前例、横並び主義で採択されているように見えてしまう」と指摘。山本県議は議会後、朝日新聞の取材に「特定の教科書を想定しているわけではない」と説明しました。

県教育委員会によると、今夏は教育基本法改正後初めての全教科書の見直し時期にあたります。各地区の採択協議会で議論され、8月末までに教科書を決めます。協議会の議論は非公開で、これまでは申請すれば議事録を閲覧できるだけだった。県教委は「採択過程に疑念を抱かれないように」と、今年から各市町村教委にHPでの議事録掲載を働きかけています。