特産スイーツ 自治体依頼で高校生が商品開発

~岐阜農林高・食品科学科(北方町)~

食品加工を学ぶ岐阜県北方町の岐阜農林高校食品科学科の生徒が、地域の特産品を使った商品開発に取り組んでいます。同県山県市から依頼を受けた桑の木豆のデザート開発は今、挑戦の真っ最中です。昨年、依頼でお茶のプリンを作った同県池田町とは今年、新商品の開発に向け協定も締結。町おこしに一役買っています。

 

依頼を受けた同校では、食品科学科の生徒に呼び掛け、2年生の女生徒3人が研究課題として取り組んでいます。

先月、市職員や直売所の従業員を招いた試食会では、味には合格点を与えられた。一方で、「豆の赤色やほっこりとした食感を生かせないか」と課題も示されました。3人は「豆の煮方から考え直す」と、市内の農産物直売所で今夏に発売するのを目標にしているとのことです。

生徒たちは「地域の名物になり、桑の木豆を知ってもらうきっかけになれば」と期待し、「作るものから、改良の方法まで全部自分たちで考えるのはやりがいがある」と意欲を燃やしていました。

昨年度の卒業生が考案したお茶味のプリン「茶っプリン」は、池田町から名産の茶と梅を使った商品開発に協力を求められて誕生しました。

池田町の岡崎和夫町長は同校の卒業生。同校は県内の農業高校で最多の7学科があり、設備も充実しています。生徒の高い専門性や、高校生ならではの新鮮なアイデアに期待して依頼したといい、「1つの商品をつくる達成感を感じてほしい」とエールを送っていました。

岡崎町長はプリンを試食し「非常に良い出来」と太鼓判。評判も上々で、現在はプリンのレシピを引き継いだ3年生が、大量生産の方法を洋菓子店に尋ねるなど、7月に町内にオープンする道の駅での発売に向け改良を重ねています。

町は「今後も、高校生の新しい感覚を生かして、斬新な商品を作り出してほしい」と今年、同校と新商品の開発や研修の受け入れ、町内のイベントへの生徒の参加などで連携する協定を締結しました。


こうした商品化への取り組みを、大矢教諭は「消費者と接点を持ち、点数ではない外部の厳しい評価を受けることが生徒の成長につながる」ととらえています。それだけに、生徒たちが取り組む姿勢にも一段と熱が入っています。