あいちトリエンナーレ ロボットが演劇

~科学と芸術の融合~

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」が開幕しました。
その皮切りに劇作家の平田オリザさんが脚本・演出したロボット演劇「森の奧」が、名古屋市東区の愛知芸術文化センターで上演されました。

科学と芸術が融合した世界初演の舞台に、観客は笑い、涙しました。
登場するのはロボット2体と俳優6人。 「森の奧」は約1時間半の上演で「人間とは何か?」を問いかけた作品となっています。
人間でない「ロボット」を通して「人間」を見ると、これまでとは違った角度で私たち自身を見つめ直すことができるのかもしれません。

ロボット演劇は、大阪大で進行するプロジェクトで、平田さんを教授に迎え、ロボット工学の第一人者である石黒浩教授と、ロボット開発企業イーガー(大阪市)の三者で手がけています。
石黒浩教授は、自身と全く同じ見た目の遠隔操作型アンドロイド「ジェミノイド」を発明した、世界の天才100人に選ばれた科学者です。

出演したロボットは三菱重工業製の「wakamaru」。
「wakamaru」は高さ1メートル。せりふや動作を事前にプログラミングし、会話の間の取り方や立ち位置を遠隔操作します。

公演は4日間で計6回。約1500人が観劇しました。ハプニングもありましたが、事前の対策と俳優の演技でなんとか乗り切りました。

また9月30日には人間そっくりのアンドロイドが登場する最新作「さようなら」が初演されました。さらには今後オーストリア公演も決まっているそうです。 ロボット演劇が愛知から世界へ羽ばたきます。

ロボットが人間と一緒に生活する日はそう遠くないかもしれません。
子供の頃に思い描いた夢が、夢でなくなりつつあります。 このような技術の進歩は小中学生たちにも夢を与えます。 近年叫ばれている「理系離れ」や研究者の減少に歯止めがかかるといいですね。