なんとなく「分かったつもり」で終わってしまうタイプ

このタイプの子は常に点数が悪いわけではなく、範囲が比較的狭い中間テストや期末テストでは点数は取れている事もあります。しかし範囲の広がる実力テストや入試のテストでは極端に点数が下がってしまいます。

タイプの詳細と対策について…

“大体”で勉強を終わらせていないでしょうか?

テスト前にまとめて勉強をする、塾に行っているときだけ、家庭教師がきているときだけしか勉強しないという、「やったつもり」になってしまっている子は、学習事項が正確に身についていないままテストを迎えてしまい、対応できなくなるケースが多いです。

たとえば穴埋め問題が出たときに、範囲の狭いテストであれば、その範囲で習う事は限られているので、答えも限られるためある程度の予測が立ちます。

【例】
テスト範囲が as~as(~と同じくらい)  や be going to~(~するつもり)を習う単元だった場合。

【問題】以下の文をカッコ内の意味になるように①~③に当てはまる単語を入れよ。
Today is ( ① ) cold ( ① ) yesterday.(今日は昨日と同じくらい寒いです。)
I am ( ② ) ( ③ )buy a TV.(私はテレビを買う予定です。)

「あ、この穴抜けの感じだったら①の答えはasかな?②③はgoing toかな?」と大体予測できてしまいます。

しかし、範囲が広がると習う単語や文法も多くなるために予測では問題に対応できなくなるのです。ちゃんと使い方や意味を理解できてないと点数は取れません。
よく中学生のお母さんから「うちの子は暗記が苦手みたいで、1回覚えてもすぐ忘れちゃうみたい。だから実力テストだけはいつも順位が下がるのよね」
という事を聞きます。これは、暗記的要素が強い理科や社会のテストで特によく見られる事ですが、生徒を教えてきた経験上、しっかり理解した内容についてはそうそう簡単に忘れてしまう事はありません。

こんな生徒は他にも、

  • 理科や社会では教科書の中の太字になっている言葉は覚えるが、なぜそこが重要なのか?その文字が持つ言葉の意味や重要性までは分かっていない。
  • 数学では、同じ問題なら解けても数字が変わったり、ちょっとひねられると分からなくなる。(計算の手順があいまいになっている。)
  • 英語の単語や漢字があいまいでパッと書けない。

という事も経験していると思います。

なので、練習してきた問題と違う問題の出され方をした場合、実は知っているはずの答えなのに頭の中でその問題とまったく結びつかず、答えられなくなってしまうのです。また、用語自体は覚えていてもどんな意味かを問われたり、用語同士の相互関係を説明せよなど文章で答える問題にとても弱くなります。

テスト前ノートや教科書をながめて「覚えた!」と思っている勉強のやり方では、覚えるのにも時間がかかるし、しっかりとした知識になっていないため入試で点を取る事はとても難しいでしょう。


改善策は?

上記にあげたようなタイプの子は正確な知識が身に付いていないと言うことなので、勉強法を変えていく必要があります。
重要語句の前後の関連を意識せずにただ、その重要語句のみを覚えるという方法では忘れやすいし応用もきかないので、なぜその語句は重要なのか?背景や他の重要語句との関連を意識して覚えてみてください。そのほうがずっと覚えやすいですし、頭に残りやすくなります。
また、ただ見て覚えるというやり方はとても非効率なので、語句の意味や他の重要語句とのつながりを視覚的にも分かりやすくなるようにノートに書いて覚える。さらに練習問題をやって実践してみると更に身につきやすくなります。

なので、覚えたのにすぐ忘れるという子については、「暗記力が無い」「忘れっぽい」と考えるのではなく、ただその語句だけを単純に暗記しようとして、内容までしっかり身についていないと捉えるべきです。
もし「うちの子覚えても、すぐ忘れちゃうのよ…」と困っているお母さんがいたら、お子さんにその用語の内容を理解しているのか、用語の内容を説明させてみて下さい。もし、内容までしっかり理解できてないようであれば、紙に書かせる、内容をちゃんとまとめるなどしてしっかり頭の中に入れる練習を繰り返すと少しずつしっかりした記憶になるようになります。