褒める~いいところを見つける~

どの親も自分の子どもに「もっとよくなってほしい」という願望は少なからず抱えています。
ただ、その気持ちが走ってしまうと、子どもの欠点ばかりが目に付くようになります。「あそこがわるい、ここが悪い」という欠点の指摘が始まります。

出来ないところを見つけだし指摘する事が教育だというわけではありません。
人は完璧にはなれないのです。
オールオアナッシング(全か無)の考えでは子どもは挫折してしまいます。

視点を変える

デスクスタイルで任せてもらったご家庭でこんなお家がありました。

任せてもらったのは中学2年生になったばかりの頃です。双子のとっても仲良しな姉妹です。
成績は1年生の最初から少しずつ下がっていったらしく、任せてもらった時は平均よりかなり下の点数を取っている状況でした。


そのご家庭のお父さんは言いました。
「やる気がないんだ!!こんな成績をとってもあせりもしないし、親が言わないとちっとも机にむかわない!」

それを聞いても子どもたちは「別に…高校行かなくてもいいし」という感じでふてくされていました。
それを聞いてお父さんもお母さんもまた火がついたように子どもに「生活態度が悪い!」「部活をやめろ!」と説教がはじまろうとしていました。(すぐに止めましたが…)


たしかに、大切な子どもには将来のためにももっともっといい成績をとってもらいたいですよね。
しかし、そんな風に言っても子どものやる気はでてきません。
お母さん、お父さんは目の前の心配事だけを取り上げるのではなく、一歩引いて全体を見てあげる事も大切です。

この姉妹はすごく仲良しで、友達も多く、勉強は嫌いですが学校は大好きです。部活はそれぞれ別の運動部に入って、さぼらず毎日頑張っていました。
姉妹が仲が良い。友達もたくさんいる。楽しく学校に通っている。部活も頑張っている。それだけでも非常にすばらしい事です。


親が感情的になると反抗期を向かえつつある中学生の子どもは「うざい」と引いてしまいます。
更に上を目指すというのは大切な事ですが、今うまく行っていること、頑張っている事を把握し、認めてあげる事がとても大切です。その上で、うまく行っていない事(この場合は勉強)に目を向けましょう。

いいところを見つける

ただ、勉強に対しても同様です。テストが返ってきたら点数だけで判断せずに、必ず中身を見て、褒めたり励ましたりするようにしましょう。
そして、できない所に注目するのではなく良い所を探して褒めてあげて下さい。


例えば、答えは間違っているけど式は合っていた場合、
「何よこれ、勿体無い!!!」
と非難するのではなく

「式はできてるじゃん、すごいね。計算ミスは次回からなくそうね。」
と褒めて励ましたり、

前回と点数が同じでも、
「今回は白紙の部分が少ないね、よく頑張ってるね。」
と良い点を探してあげるのです。


大人だってそうですが、否定的な言葉が多いとヤル気が失われます。

ここを直して欲しい、とか、もっとこうして欲しい、とか、親からしたら悪い所に目が向いてしまうのは当然かもしれません。しかし、怒ることが目的になってしまってはいけません。
目的は子どもがやる気を出して次に向かって動き出す事です。できない所に注目するのではなく、まずはできた所を正当に評価する事が子どものヤル気を引き出す出発点になります。